11月7日、サラザール内務長官による献呈式が行われ、Patterson Great Falls(パターソン・グレート・フォールズ)が 国立歴史公園として正式に発足しました。グレート・フォールズは、パターソンの街を流れる
Passaic River(パセイック川)に位置する落差77フィート(23m)の滝で、その水力により米国産業革命の舞台となった場所の一つです。初代財務長官である
Alexander Hamilton(アレクサンダー・ハミルトン)がその水力を用いた産業振興の可能性を見出し、パターソンにはニュージャージー州初の水力を用いた紡績工場が建設され、その後パセイック川の水力は製紙、機械等の製造業の動力源として活用されました。しかし時の経過とともにパターソンは産業構造の変化に取り残され、衰退し、廃れていきました。今回の国立公園ユニット指定は、没落したかつての産業都市を新たに産業観光によって再開発しようという試みです。