セオドア・ルーズベルト島の下流にポトマック川に浮かぶもう一つの島がある。この島は、Columbia Island(コロンビア島)と呼ばれ、マリーナも整備されている。この島は、Lady Bird Johnson Park(レディー・バード・ジョンソン公園)というもう一つの顔を持つ。
レディー・バード・ジョンソンは、ジョンソン大統領夫人であり、ファースト・レディーのときにSociety for a More Beautiful National Capital(より美しい国の首都協会)を立ち上げ、ワシントンの美化運動を推し進めた人物である。彼女はそれにとどまらず、道路の美化運動を進め、ハイウェイに看板設置を制限し、沿道に緑や花を植えることを義務付ける法案の可決に尽力したことでも知られている。彼女の名前がついた公園に、彼女の夫である
ジョンソン大統領に捧げられた一角がある。ジョンソン大統領は、自然保護にも熱心で、彼の在任中に国立公園システムに360万エーカー(1.5万平方キロ)の土地を追加している。
ジョンソン大統領の死後、大統領の自然保護活動への熱意に敬意を表した記念の場所を造ろうと有志が募金活動を始めた。ワシントン近郊のレディー・バード・ジョンソン公園にファースト・レディー自らが場所を選び、Lyndon Baines Johnson Memorial Grove(リンドン・ベインズ・ジョンソン記念林)が造られた。記念林には、ドッグウッドや松の林に囲まれて、Meade Palmer(ミード・パーマー)がデザインした8の字のトレールをたどると、19フィートの高さの荒削りなテキサス産の花崗岩で造られた石碑が立っているのに出くわす。その石碑を囲んで、ジョンソン大統領の環境、教育、公民権、大統領に関する生前の言葉が刻まれている。
ジョンソンは彼の任期を振り返ってこう述べている。"I hope it may be said a hundred years from now, that by working together we helped to make our country more just for all its people . . . I believe at least it will be said that we tried.”(今から100年後に、ともに努力した結果、国民全てにとって私達の国をより公正な国にする手助けを行ったと言ってもらればと思う。少なくともそのように努力したとは言ってもらえると思う。)
レディー・バード・ジョンソン公園には、記念林の先に、第1次世界大戦で犠牲となった海軍の兵士や商船隊の乗組員に捧げられた
Navy/Marine Memorial(海軍・商船隊記念碑)が立っている。
(国立公園局のHP)