デラウェア川は、アメリカ東部では珍しい、堰止められることなく自由に流れる河川で、カヌー、フィッシングなどのレクリエーションの機会を与えてくれる。Middle Delaware National Scenic River(ミドル・デラウェア国立景観河川)は、デラウェア川のうち、
Delaware Water Gap National Recreation Area(デラウェア・ウォーター・ギャップ国立レクリエーション地域)の中に含まれる40マイル(64km)部分を指している。ミドル・デラウェア国立景観・レクリエーション河川は、デラウェア・ウォーター・ギャップ国立レクリエーション地域の中に含まれながら、デラウェア・ウォーター・ギャップ国立レクリエーション地域とは別の国立公園ユニットとして数えられている。
ミドル・デラウェア国立景観・レクリエーション河川で最も盛んなアクティビティーは、カヌーである。デラウェア川の中流域は、北側のセクションは、川幅も広く、流れもゆったりとしているため、初心者でもカヌーを楽しむことができる。Minisink Island(ミニシンク島)、Namanok Island(ナマノック島)、Shapanack Island(シャパナック島)といった中州の島もあり、目印にして下ることができる。この川には、ビーバー、ゴールドイーグル、シラサギ、アオサギ、ターキーなどが生息している。
さらに下流に下ると、Bushkill(ブッシュキル)の辺りから、デラウェア川は両サイドを山肌に押されて蛇行し始める。流れも少し急になり、大岩が流れを所々ブロックしている。しかしここを乗り切れば、再び流れは穏やかになり、Depew Island(デピュー島)、Poxono Island(ポクソノ島)といった中州が現れ、Smithfield Beach(スミスフィールド・ビーチ)という名の砂浜も現れる。
デラウェア川中流域は、途中、島に寄りながら、ゆっくりと野生動物を探して川下りをするのによい場所である。
また、川には、マス、バス、
ウォールアイ、ナマズ、コイなどの淡水魚も豊富で、フィッシングを楽しむ人も多い。
(国立公園局の地図)(PDF)