10月28日にオバマ大統領の署名により、Defense Authorization Act(国防総省予算法案)が成立しました。この法案には、現在米軍の管理下に置かれているPort Chicago Naval Magazine National Memorial(シカゴ港海軍武器庫国立記念碑)を国立公園局に移管する内容の条項が含まれていました。これによってシカゴ港海軍武器庫国立記念碑は、392番目の国立公園ユニットになることが決まりました。
シカゴ港海軍武器庫国立記念碑といってもシカゴにあるわけではなく、サンフランシスコの近くのConcordという町にあるConcord Naval Weapons Station(コンコルド海軍武器補給所)という軍の敷地内にあります。この記念碑は、1944年6月17日の第2次世界大戦の最中、太平洋に向け出港準備中の軍艦2隻に砲弾を積み込み中、爆発事故が起こり、320名の作業員の命が失われたことを覚えるためのものです。この事故は、第2次世界大戦中に米国本土最大の犠牲者を出した事故としてアメリカの歴史に刻まれています。記念碑は、現在も現役の軍施設内にあるため、見学は残念ながら米国人に限られるようです。
(国立公園局のHP)